英語は語順で話す:第1文型(例文たっぷり)
文型が大事なわけ:
英語は語順で話す。
ここが「てにをは」で話す日本語とは大きく違うところ。▶前置詞というものもありますが、語順で分かるので、日本人が思うほど使いません。
そのため英語を学ぶには、まず基本となる語順のパターンを知っておかないとワケが分からなくなります。▶基本の5文型以外とされる文型も、この基本から派生した程度に過ぎません。が、慣習や省略、強調や譲歩のための語順の変化など、知らないと分からないものもけっこうあります。
第1文型は主語と動詞と修飾語:
最小、主語と動詞の2語で成り立つわけですが、修飾語がないと成り立たない動詞はけっこうあります。句動詞のことです。現在の英文法の考え方では、この句動詞が第1文型に占める割合は大きいです。
目的語も補語もとらない動詞を完全自動詞と呼びますが、決して完全に自動詞という動詞があるわけではないことを合わせて理解しておきましょう。あくまでも実際の使われ方が大事なのであって、
動詞の後ろに副詞以外何もない“場合”は自動詞(同じ動詞が別の文で後に名詞を従えているということも、ごく普通の話)。
<第1文型の例>
I agree. 賛成です
I do. / You are. / God is. / He does. / They do. …〔前の話を受け念を押す表現〕私はやります/君はそうだよ/神はまします(神は確かにいます)
That will do. それでいいです、それで用を成します
I think, therefore I am. (René Descartes) 我思う、ゆえに我あり(仏、デカルト)
I'm coming. 今(そちらに)行きます
It's raining. 雨が降っている
He lied. 彼は嘘をついた
My neck hurts. 首が痛い
This fish smells. この魚は嫌な匂いがする
If it rains, the event won't happen. 雨ならこの行事は行われない
副詞のついた例:
I agree with you. あなたに賛成です
I'll go there tomorrow. 私はそこへ明日行きます
She eats well. 彼女はよく食べる〔eatを自動詞として使った例/これだけでは、よく食べるのは量なのか質なのかは特に言っていません〕
This brand sells well. このブランドはよく売れる〔sellを自動詞として使った例〕
She's doing well at school. 彼女は学校でよくやっている
Students go to school. 生徒たちは学校へ行く
I'm home! ただいま!〔この home は「家に」という副詞/副詞は修飾語〕
→ ※ I am at home.〔これだと第2文型〕私は家にいます
I came home early today. 今日は早く家に着いた
I am here. 私はここにいます
I lay around (at) home today. 今日は部屋でごろごろした〔lie-lay-lain〕
句動詞の例:
I believe in him.〔believe in で句動詞〕私は彼を信じます
I looked for the key.〔look for で句動詞〕私はその鍵を探した
▶このように自動詞も前置詞と組んで句動詞になると、他動詞のような働きをするようになります。(句動詞は以前の英語教育では熟語に含められていたものです)
be動詞が「存在する、ある」を意味する例:
The final is next week. 来週、期末試験がある〔この next week は副詞句〕
I think, therefore I am. 我思う、ゆえに我あり
[last revised on Jan. 22, 2017]
今日の単語 5
アルクの「レベル別語彙リスト」レベル3−4より
<名詞>
specific | 詳細、明細(書)、仕様(書) I've written the specifics on the separate sheet. |
prosperity | 繁栄、繁盛、成功 They are fortunate people living in prosperity. |
token | しるし;証拠;土産;引換券;バスなどの専用通貨 You've done so much for me. This is a small token of my appreciation. |
<形容詞>
intellectual | 知的な、知能的な、聡明な Chess is a highly intellectual game. |
keen | 〜に熱中して、〜したがっている Those of you who keen to help come on join us. |
moral | 道徳的な、良心の、高潔な I need to make a moral decision. |
peculiar | 風変わりな、独特な There is something peculiar about the family. |
promising | 見込みのある、期待できる He is a promising young man. |
<副詞>
practically | 事実上 The factory is practically shut down. |
品詞とは実際の使われ方から決まるもの
文法を知りたいと思うと品詞も気になってくるのですが、
いつのまにか品詞が先に決まっているかのように思わされていませんか?
勘違いの元は巷にいくらでも転がっていますが、たいていの動詞が自動詞にも他動詞にもなるのでした。
なかには前置詞にしかならない of のような単語もあるけれど、品詞はあくまでもその単語の文中での使われ方で決まるのでした。名詞と同じ形のまま動詞にもなるという単語もけっこうあります。
主にどの品詞というのがある単語もありますけど、名詞だとばかり思っていたら副詞だったなどということもあります。たとえば、帰宅したときに家の人に「ただいm!」"I'm home!"と声をかける home は副詞。(けして「私はホーム」なわけじゃありません)古い辞書にも home にはしっかり副詞も出ているのでした。
熟語となると辞書にもたいてい品詞の表示はありませんけど、熟語でひとつの副詞の役目をする副詞句、たとえば the hard way みたいなものもあるのでした。
某質疑応答サイトで見かけましたが、大学受験で自動詞か他動詞かを訊かれるとか?それは必ず文章で出題されるはずで、動詞だけを並べてこれはどちらかなどと聞くとしたらナンセンスです。その文章が言っていることと文章の構成を理解し、その都度、見極めるしかないのであって、単語帳を見ながら、これはどっち、などと覚えるのはよくないです。