準備中の私塾

ふらりと立ち寄って何かを拾っていってもらえるように。。(一通り勉強してこられた一般の方向け)

英語は語順で話す:第3文型(例文たっぷり)

第3文型は簡単。問題ないですね。

主語(Subject)+動詞(Verb)+目的語(Object)

第3文型の動詞は目的語をとり、補語をとらないので完全他動詞と呼ばれる(他動詞とは目的語を取る動詞のこと)けれども、同じ動詞が別の使い方では自動詞になるというケースもある。

- I love chocolate. チョコレートが大好きです

少し変わったところでこんな言い方も:
- She survived her mother. 彼女は母親より長生きした
- I walk my dog in the morning. 私は朝に犬を散歩させます

(主語)が(目的語)を(動詞)する

目的語になるのは名詞(代名詞や名詞相当語句を含む)。
※ 名詞相当語句とは、to不定詞、動名詞、名詞節のこと。いずれを取るかは動詞や意味により違い、辞書で確認します。
- He stopped talking. 彼は話すのをやめた〔動名詞
 → He stopped to talk. 彼は話すために立ち止まった〔これは第1文型〕
- I want to go. 私は行きたい〔to不定詞
- I know what he means. 私は彼の言う意味が分かる〔名詞節

☆ 完全他動詞のなかには目的語だけでは文が完成せず、前置詞に導かれた句 (修飾語) が必須の動詞もあります。
※ 修飾語は文型の要素以外のものとされ、主語、動詞、補語、目的語のいずれにもならない。
- I want to know about you. あなたについて知りたい
- You should walk your bike on the sidewalk. 歩道では自転車を押すべきです
- Cows provide us with milk. 乳牛は私たちに牛乳を供給する

 

★句動詞として覚えておくべきもの

第3文型の形は分かりやすいですが、こんな句動詞も第3文型。第4文型からの書き替え問題でも役立つので、ここで見ておきましょう。

その1.ask A of B 型 AをB(人)に求める〔起源〕 of = from

同様に使う動詞:
ask (求める), beg (懇願する), demand (要求する), expect (期待する), require (要求する) …

- The factory demands much of[from] the workers. その工場は労働者に多くを要求する
- What do you expect of[from] me? 私に何を期待しているのですか?


★ of を from の意味で使うのは古い使い方の名残りです。慣例化して今も尚、使われるものと、あまり使われないものがあるので、ネイティブを真似するしかありません。

- May I ask a big favor of you?(厚かましい頼み事をしても宜しいでしょうか?)
これは今もビジネスや正式な場では使われますが、 May I ask you a big favor? と、第4文型のほうがずっと平易で一般的。

- I'd like to ask a favor of you.〔古風でとても丁寧な印象〕
- I'd like to ask a question of you.〔古臭くて大袈裟に聞こえる〕

【To 受験生】受験生は第3文型への書き換え問題で、ask は to (誤) でも for (誤) でもなく of (正) をとることを覚えておくと得をするかもしれません。


▶ ask の目的語は人でも事柄でもよいけれども、それぞれに正しく意味を成す前置詞がある:
• ask a question of a person
ask a person for advice

 

その2.rob A of B 型 〔起源〕=from

separate A from 「AをBから切り離す」意味〕【参照:American Heritage® Dictionary: 4. So as to be separated or relieved from: robbed of one's dignity; cured of distemper.

同様に使う動詞:
cheat (だまし取る), defraud (だまし取る), deprive (奪う), rob (奪う), strip (はぎ取る)…
clear (片づける), cure (治療する), deliver (助産する), ease (和らげる), empty (空にする), heal (治す), relieve (取り除いてやる), rid (取り除く)…

- He cheated me (out) of my money. 彼は私からお金をだまし取った
- Anxiety deprives me of sleep. 心配が私の睡眠を奪います(不安で眠れません)
〔受動態〕- I am deprived of sleep recently. 私は最近睡眠を奪われている
- Someone robbed me of money. 誰かが私のお金を盗んだ

- We cleared the street of snow this morning. 今朝私たちは道の雪かきをした
- Clear your mind of negative thoughts. 暗い気持ちを払いのけましょう
(=Clear negative thoughts out of[from] your mind.)

- The treatment has cured him of his illness. その治療が彼の病を治した

- Let me relieve you of your coat. あなたのコートを私に任せてください

- Finally he rid himself of debt. 彼はようやく借金を払い終えた

 

その3.inform A of B 型 AにBについて〜〔関連〕= about

同様に使う動詞:
convince (確信させる), inform (知らせる), persuade (説得する), remind (思い出させる), satisfy (納得させる), tell (語る), warn (警告する)…

- I convinced myself of her honesty. 私は彼女は正直だと確信した
- The station announcement informed us of the accident. 駅の放送が事故を知らせた
- I am persuaded of its futility. 私はその無用性を確信している〔受動態〕
- Please remind me of the time of the meeting. 会議の時間を忘れないように私に注意してください
- She satisfied herself of his honesty. 彼女は彼が正直者だと得心した
- She told me of her past life. 彼女は自分の過去のことを話してくれた
- The doctor warned him of the dangers of smoking. その医者は彼に喫煙の危険性を警告した

 
その4.accuse A of B 型 A(人)をBについて〜〔関連〕 = about

同様に使う動詞:
accuse (告発する), suspect (嫌疑をかける), satisfy (納得させる)…

- She accused me of poisoning her cat. 彼女は私が彼女の猫に毒を飲ませたと非難した
- The woman accused him of stealing her car [= him that he had stolen her car]. その女性は彼が車を盗んだと訴えた
- I suspect her of lying. 私は彼女は嘘をついているのではと疑う
- She satisfied herself of his honesty. 彼女は彼が正直者だと得心した

 

その5.make A of B〔材料・構成要素〕
Water is made of hydrogen and oxygen. 水は水素と酸素でできている 〔受動態〕
make fun of ~ 〜を笑い者にする
make use of ~ 〜を活用する
make a fool of ~ 〜を馬鹿にする

- …Thus conscience does make cowards of us all… (EnglishCentral.com)
- …until war brought its destruction and made exiles of us all. (EnglishCentral.com)
- …make a friend of an enemy 敵を味方にする(プログレッシブ英和)
- Don't make a habit of it (=it a habit). それを癖にしないように
- We must make an example of him. みせしめに彼をこらしめなければ
- We want to make a lawyer of our son (=our son a lawyer).
- The army made a hero of him.

 

その6.前置詞 to

- I admit that to you. そうですよ、あれは確かに(私はそのことをあなたに認めます)

- We communicate our thoughts and ideas to others. 私たちは考えをほかの人とコミュニケートする

- I described the accident to the police. 私は警察にその事故のありさまを話した

- I explained the situation to my boss. 私は上司にその状況を説明した

- May I suggest an advice to you? あなたにアドバイスしてもいいですか?

 

その7.前置詞 for

- Anybody won't blame you for that. だれもそのことで君を非難したりしないよ

- Excuse me for that. (そんなことをして) ご免なさい
- Please forgive me for being late. どうか私の遅刻を許してください
- I'll punish you for your lie. 嘘つきはお仕置きしますよ

- I pushed open the door for her. 〔open は副詞

 

その8.前置詞 with

provide A with B 型 AにBを〜

同様に使う動詞:
entrust (委ねる), feed (食物を与える), furnish (供給する), impress (印象づける), present (贈る), provide (供給する), supply (供給する), trust (預ける), …

- I feed my hamsters with fruit and vegetables. 私はうちのハムスターに果物と野菜をあげます〔fruit は単数形 vegetable は複数形 fruit and vegetables と言う〕
- Apartments in America are furnished with a refrigerator and an oven. アメリカのアパートは冷蔵庫とオーブンが備えられている〔受動態〕
- She impressed me with her beautiful garden. 彼女はきれいな庭で私を感心させた
- He presented her with some white lily-of-the-valley flowers. 彼は彼女に白いスズランの花をプレゼントした
- The instructor provided us with sheets of readings. 講師は私たちに何枚もの読み物を配った

※ アメリカで furnish, provide, supply は with なしの第4文型〔SVOO〕にもなる。例:
- Government did not furnish them housing or a housing allowance.(United States Court of Appeals, 1986, from http://openjurist.org
- Chickens provide us eggs and meat.(English Writing & Composition for preschool, 2013)
- …along with the thousands of companies that supply them information on consumers' transactions, to investigate and…(The Wallstreet Journal, 2013)

★この型の動詞はAとBの語順を入れ替えられる。その際の前置詞は動詞により違う:
entrust B to A
feed B to A (供給する)
I feed fruit and vegetables to my hamsters.
furnish B to A
present B to A
supply B to A
trust B to A
give B to A

provide B for A
The instructor provided sheets of readings for us.
supply B for A

impress B on A
She impressed her beautiful garden on me.
invest B on A

英語は語順で話す:第2文型(例文たっぷり)

お馴染み This is a pen の文型。

I'm on the way home.

この文を旧来の文型に求めると、 論理的には、be動詞を叙述動詞(第2文型)と見ても、存在を意味する動作動詞(第1文型)と見ることもできるのだ。on the way home は、前者の考え方では形容詞だが、後者の考え方だと副詞ということになる。ただ、be動詞は動作動詞というより叙述動詞だろう、というやや主観論になってしまう。

ところで、homeはすっかり副詞として用いられる。この home に to the や to my を付けるのは幼すぎるらしい。いずれにせよ、この home は way だけを修飾しているのでも、be動詞を修飾しているのでも、主格補語でもない。場所や時を言う表現は「いつ、どこで、だれが、なにをどうした」と言うように、主語、動詞、目的語とはまた別に情報伝達に必要となり、たかが副詞だけれども、文意を成立させるのに必須の要素となり得る。この home は方角という場所に類する副詞だ。

[ADDITION on Dec. 26, 2017]

主語+動詞+補語(SVC)の形で、主語が何であるか、どうであるか、などを述べます。補語は正確に主語を言い表すことが求められ前置詞や不定詞などで整える必要があります。

補語になるのは名詞形容詞(名詞相当語句、形容詞相当語句(前置詞句など)を含む)
▶補語と修飾語(副詞)の違いは、補語は文の不可欠な要素で、ないと文が成り立たず、修飾語はなくても文が成り立つ。
- My sister looks well today.〔補語〕
- Study your textbook well.〔副詞〕

▶【基礎】目的語を取らない動詞は自動詞。第1文型の動詞は完全自動詞。第2文型の動詞は補語を取るので不完全自動詞

 

<第2文型の例>

1.状態

beのグループ:be, lie, sit, stand など

〔be動詞は「〜がある、存在する」の意味の時、完全自動詞(第1文型)。「〜は〜(補語)である」の意味の時、不完全自動詞(第2文型)〕
- Today is Wednesday.
- This is it! これです!
- This machine is out of order. この機械は故障しています
- That movie was of excellent quality. あの映画は質の高いものだった
- It's nothing to me. それは私にはどうってことないです

- The land has lain idle for years. その土地は何年も使われずにいる〔lie-lay-lain〕
- The money is lying idle in the bank. そのお金は銀行で眠っている

- They never sit still long enough. 彼らはぜんぜんじっとしていない
- He sits reading there. 彼はあそこで座って読書している〔現在分詞の形容詞用法〕

- The factory stood idle due to the strike. 工場はストライキで動いていなかった
- He stands six feet. 彼の身長は6フィートだ
- I stand accused. 私は告訴されている
- The house stood empty. その家は空き家のままだった
- The score stood at 8 to 4. 得点は8対4だった
- The thermometer stands at 40ºC. 温度計はを40℃を示している

- The statue still stands there intact. その彫像はまだそこに無傷で建っている〔there は副詞。intact が形容詞でこの文の補語〕

 

keep のグループ:continue, hold, keep, remain, stay など

keep silent / calm / warm / in touch 黙っている/穏やかでいる/暖かくしている/連絡し続ける
remain silent 静かにしている、黙っている
stay happy / cool / dry / etc. ハッピーでいる/涼しくしている/濡れずにいる
stay tuned チャンネルを合わせておく(テレビ番組などでコマーシャル前に)



2.状態の変化

come true / alive / cheap / be proven guilty 実現する/生き返る、生き生きする/安くつく/有罪となる

〔get は口語〕
get dark / sleepy / wet / angry (空などが) 暗くなる/眠くなる/濡れる/怒る
get used to 〜に慣れる
get bored / fired / excited / tired / hurt 飽きる/解雇される/興奮する/疲れる/怪我をする〔補語が過去分詞の形の形容詞の場合、受動態のbeの代わりとも解釈可能

go bad / crazy/ wrong / bankrupt / blind (食べ物などが) 悪くなる/発狂する/間違いが起きる/破産する/盲目になる〔go は悪い状態になるときに
- Oils go rancid. 油は悪くなります
- I'll go insane like this. これでは私は気が狂います

grow old / cold / sick / uneasy (次第に)年をとる/(次第に)冷える/(次第に)嫌になる/(次第に)不安になる

fall asleep / in love / victim / ill / silent 眠りに落ちる/恋に落ちる/犠牲になる/病気になる/静かになる
fall short of 〜が不足する、達しない

turn red / pale / cold / rainy / stormy / traitor 赤くなる/青ざめる/冷たくなる/雨模様になる/嵐になる/裏切り者になる

become sick / make ~ / run short 病気になる/〜になる/不足する

 

3.印象:seem(主観的)、appear(書き言葉)、look(視覚的)
「〜のようである」

- It seems strange to me. それは変だと思う
- It seems that a storm is coming. 嵐が来ているようだ
- The problem seems (to be) of great importance. その問題は非常に重要なようだ
- He seems (to be) sick. 彼は病気のようだ(直接会って感じたこと)
- It seems (that) he is sick. 彼は病気らしい(人から聞いたこと)
- They seems to know each other very well. 彼らはお互いをよく知っているらしい
- It seems to me that something is very wrong. 私には何かがとても間違っているように感じる

- It appeared to us that he was guilty. 私たちには彼は有罪に思われた
- They appears (to be) interested in the project. 彼らはそのプロジェクトに興味を持ったようだ

- It looks like snow. 雪になりそうだ
- The old couple looked (to be) in good health. その老夫婦は健康そうだった


4.感覚:look, feel, smell, sound, taste
「〜と感じる」

- You look good in this dress. このドレスが似合っています
- He looks handsome. 彼はハンサムです
- Everything in this store look nice. この店のものはみんな素敵に見えます

- I feel hungry. お腹が空いた
- I feel good. 気分がいいです
- I don't feel like going out. 出かけたくない〔口語〕
- I feel like ice cream. アイスクリームの気がする (食べたい)〔口語〕

- Something smells good. 何かいいにおいがする

- It sounds good to me. それでいいと思います
- That idea sounds wonderful. そのアイディアは素晴らしいです
- (It) sounds great! すごい!素晴らしい!

 

5.補語に相当する語(句)

- She married young / happy / etc. 

- He died hard / young / happy / a rich man / etc. 彼は大変な死に方をした/若くして死んだ/幸せのうちに死んだ/財産を残して死んだ

主語を形容する形容詞は文句なしに第2文型だが、hard は動詞を修飾するのでこれは第1文型ということになる。

- He returned to his town a different man. (徹底例解ロイヤル英文法, p30)

to his town は到達点を言う場所の副詞。a different man は主格補語。副詞を挟んだ第2文型。

[last editted on Jan. 9, 2018]

英語は語順で話す:第1文型(例文たっぷり)

文型が大事なわけ:

英語は語順で話す。

ここが「てにをは」で話す日本語とは大きく違うところ。前置詞というものもありますが、語順で分かるので、日本人が思うほど使いません

そのため英語を学ぶには、まず基本となる語順のパターンを知っておかないとワケが分からなくなります。▶基本の5文型以外とされる文型も、この基本から派生した程度に過ぎません。が、慣習や省略、強調や譲歩のための語順の変化など、知らないと分からないものもけっこうあります。

 

第1文型は主語と動詞と修飾語

最小、主語と動詞の2語で成り立つわけですが、修飾語がないと成り立たない動詞はけっこうあります。句動詞のことです。現在の英文法の考え方では、この句動詞が第1文型に占める割合は大きいです。

目的語も補語もとらない動詞を完全自動詞と呼びますが、決して完全に自動詞という動詞があるわけではないことを合わせて理解しておきましょう。あくまでも実際の使われ方が大事なのであって、

動詞の後ろに副詞以外何もない“場合”は自動詞(同じ動詞が別の文で後に名詞を従えているということも、ごく普通の話)。

<第1文型の例>

I agree. 賛成です

I do. / You are. / God is. / He does. / They do. …〔前の話を受け念を押す表現〕私はやります/君はそうだよ/神はまします(神は確かにいます)

That will do. それでいいです、それで用を成します

I think, therefore I am. (René Descartes) 我思う、ゆえに我あり(仏、デカルト)

I'm coming. 今(そちらに)行きます

It's raining. 雨が降っている

He lied. 彼は嘘をついた

My neck hurts. 首が痛い

This fish smells. この魚は嫌な匂いがする

If it rains, the event won't happen. 雨ならこの行事は行われない

 

副詞のついた例:
I agree with you. あなたに賛成です

I'll go there tomorrow. 私はそこへ明日行きます

She eats well. 彼女はよく食べる〔eatを自動詞として使った例/これだけでは、よく食べるのは量なのか質なのかは特に言っていません

This brand sells well. このブランドはよく売れる〔sellを自動詞として使った例〕

She's doing well at school. 彼女は学校でよくやっている

Students go to school. 生徒たちは学校へ行く

I'm home! ただいま!〔この home は「家に」という副詞/副詞は修飾語

  ※ I am at home.〔これだと第2文型〕私は家にいます

I came home early today. 今日は早く家に着いた

I am here. 私はここにいます

I lay around (at) home today. 今日は部屋でごろごろした〔lie-lay-lain〕

 

句動詞の例:

I believe in him.believe in で句動詞〕私は彼を信じます
I looked for the key.look for で句動詞〕私はその鍵を探した

▶このように自動詞も前置詞と組んで句動詞になると、他動詞のような働きをするようになります。(句動詞は以前の英語教育では熟語に含められていたものです)

 

be動詞が「存在する、ある」を意味する例:

The final is next week. 来週、期末試験がある〔この next week は副詞句〕

I think, therefore I am. 我思う、ゆえに我あり

 

[last revised on Jan. 22, 2017]